2014/04/03: フィルム時代のコンパクト・カメラ、ローライ35・ビッグミニ・Tproof  (No.1915)

正直言って、今日は「穴埋め」です。このbokejiiブログへのアクセス記録を見ますと、「哀れなりAPSカメラ」という記事が、割合コンスタントにお読み頂いているようです。それで、木瓜爺の所蔵しているフィルム・カメラの中から、思い出のある機種を紹介してみようという気分になりました。

まず、登場するのは、「元祖高級コンパクト」とも言うべき「ローライ35」です。このカメラ、1967年に発売されたものですが、今でも中古カメラとして、結構な価格水準(4万円くらい)にいます。発売価格が67000円だったと思いますから、この中古価格がいかに高水準であるか分かるでしょう。

DSCF1623 ローライ35

このカメラ、最初はドイツ製(当時は西独)です。後継機の「35S」は、シンガポール製になっていました。そのあと、更に製造地が変わったとか聞きましたが、私自身は確認していません。

大きな(?)フードをつけた写真を入れましたが、レンズは40mmのカールツアイス製テッサーです。向かって左のダイアルは、フィルム感度の設定と、絞り。右に見えるダイヤルは、使用フィルムの心覚えとシャッター速度ダイアル。右上に見える窓はファインダー。左の丸い穴は露出計の測光穴。剥げチョロケになっていますが、昔は黒塗装されていました。

年寄り向きの「らくらくホン」と並べてみます。

DSCF1625

横幅は殆ど同じですね。これは、当時驚異的寸法でした。大きさだけなら、オリンパスペンなどのハーフサイズカメラがありましたが、このローライ35はフルサイズだったのです。レンズは鎮胴式でした。指先で、レンズを引っ張り出します。そして、右にひねってやるとカチッと止まります。しまうときは、上面のボタンでロックを外し、レンズを逆にひねって、押し込むということになります。

DSCF1626

DSCF1628

露出計が内蔵されていますが、実はこれがこのカメラのアキレス腱でした。使われていたボタン電池が「水銀電池」だったのです。公害問題で、水銀電池が製造中止になってしまい、やむなくオモチャ用の小さなボタン電池にアダプターをつけて使用するしかなくなりました。ところが、オモチャ用の電池は、電圧がばらついたり、すぐに減圧したりするので、露出にばらつきが出ました。校正装置がついていればよかったのですが・・・木瓜爺はあきらめて、ローライ35より大きな露出計を持ち歩いています。

DSCF1627

背面ですが、ねじ穴が見えています。元はちゃんと隠れていましたが部品が外れてなくなってしまったのです。何がついていたのか、思い出せないのですが、赤い丸がついていたような気がします。カメラの真ん中の位置マークだったのかなあ?

下の方を見てください。MADE IN GERMANY です。完全なら、一番高くうれるアイテムなのですがねえ・・・機能的には壊れていません。なくなったネジの所為で、軍艦部が外れないかと心配ですが、一応写せます・・・いけない、フィルムを現像に持って行くのを忘れていました。

このカメラ、一時、旅用に最も信頼できるカメラとして使っていました。それで、あちこち塗装がはげたりしているのです。ただし、最小絞りがf22 シャッター速度の上限が1/500秒なので、高感度フィルムは使えません。それと、距離が目測で、最短距離が90cmでしたから、接写的な使い方が出来ませんでした。それをカバーしてくれたのが、次に紹介する「ビッグミニ」です。

DSCF1635

KONICAのプラスチック・ボデイのカメラです。あ、ローライ35は金属製、ズシンとした重さです。こちらは、プラです。高さはほぼ同じですが、横幅が広くなっています。当時の普及版コンパクトカメラの大きさです。ストロボが内蔵されています。「ピッカリコニカ」という廉価版が売れていました。ビッグミニは、小さいけれどでっかいことの出来るカメラといった意味でつけられた愛称。

DSCF1640 bigミニ

まだ、シールがついています。このカメラの特徴の一つが、上の写真で見える35.0cm CLOSE UP ボタン。薄紫のボタンを押すと、接写モードになるのですが、仮にA4の書類を机において、35cm離れた所で写すと、丁度フィルム一杯に写るのです。これは、簡単明瞭な機能でした。なお、当時はまだ電子コピーが普及しておらず、リコピーというジアゾ式コピー・・・青焼き というと分かるかな?・・でしたから、厚手の紙書類などは、このカメラで写してしまいました。当時木瓜爺は品質管理の職務で、日本全域飛び回って、品質問題の検証や指導をしていましたので、ビッグミニは仕事の相棒でもあったのです。

もう一台、山用(?)コンパクトが残っていました。京セラというか、コンタックスというか、これは「KYOCERA」ブランドですね。「Tproof」というカメラです。山登りを再開(30歳ころまでは、友人に連れられて歩いていましたが、家庭を持ってからは、登らなくなりました。そして、第一次リタイアしてから、たまに歩きはじめたので、その頃でしょう。)するのに、雨に強いカメラとして入手したのだろうと思います。

DSCF1646 Tproof

レンズの前の幕がしまっています。大きな電源スライドスイッチを入れると。幕が開いてレンズが出て来ます。この辺はビッグミニと同じ仕組みです。面白い所が二ヶ所あります。一つは楕円形に見える茶色い窓。ファインダーなのですが、正面から見て、見えているのは、天井のようです。つまり、ここにミラーが入っていて、天井を映しています。その横の小さな丸窓が本当のファインダーなのです。

DSCF1651

真上から見たところです。フィルムインジケータの横に先ほどのミラーが入ったファインダーが有ります。何が見えているのか?

DSCF1658

部屋の隅っこの引き出しとその上に積まれたヨドバシから来た白い段ボールですね。2眼レフというカメラが有りますが、このカメラ簡易2眼レフ構造なのです。使う時に、地面において、上から覗く、ローアングルで写せるということです。岩場にミニ三脚を置いて、セルフタイマーで記念写真など写しました。なお、セルフタイマーは10秒上面の分かりやすい場所にボタンがあるのが分かりますね。

もう一つの特徴は、水で洗える・・・完全防水では有りませんが、蛇口や小川の水をジャバジャバかける位は大丈夫という代物。その秘密は、次の写真。

DSCF1663

カメラの底面ですが、レンズ部の下の方に、水抜きの穴があるのです。ここから、雫が下に垂れてくれます。いささか原始的ですが、まあそれなりにラフな使い方が出来るカメラでした。このカメラもプラスチック・ボデーです。そうそう、レンズは、35mm f3.5 の Carl Zeiss Tessarです。ローライ35が40mmでしたから、こちらの方が使いやすい画角になっています。というわけで、一癖あるカメラが、手元に残っています。

蛇足ですが、質問がありましたので、追記しておきます。これらのカメラは、いわゆる35mmフィルムを使用します。ですから、使うつもりなら、現在でも使用できます。

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