2014/08/18: 武蔵御嶽神社周辺;木瓜爺撮歩86-01 レンゲショウマと摂社・産安(うぶやす)社  (No.2051)

昔に比べると温度上昇してしまった西多摩、夏でもクーラーを付けずに、窓からの風だけでブログを書いていた数年前が懐かしい位です。一つの原因は、我が家の回りに人家が増えて、その冷房の排気で風そのものが熱くなっているのではないかと思いますね。

暑いと涼しいところが恋しくなります。標高の高い場所に行けば良いのですが、この辺りには、1000mを越える山は、指折りして算えられる程度しかありません。アプローチの事を考えると、「武蔵・御岳山」の標高が929m、かって摩利支天と呼ばれたこともある「奥の院」が1077mです。80歳普通人の体力ですと、都民の森の「三頭山」の1527mが限界かな? というようなわけで、武蔵・御嶽山が避暑地(?)になってしまいます。 どこかに出かけた夏は別として、このところ毎夏、御岳山を訪れているようです。

この山で涼しい場所というと、ロックガーデン(岩石園)ですが、長尾平分岐という場所から「七代の滝」というロックガーデンの入口的場所までの下りが、老人の膝には相当堪えます。そして「七代の滝」の横からの「鉄梯子階段」登りが心臓に堪えます。そんなわけで、近年は道を変えて、長尾平分岐から、いきなり「天狗岩」の下に入る道しか歩かなくなっております。「天狗岩」からのロックガーデンならば、「涼める道」でしょう。水と戯れながら、ずーっと登って行って「綾広の滝」に至ります。そこからちょっと上がって「大岳-御岳縦走コース」に入り、「湧き水」で水筒を満たし、殆ど平坦な勾配の道を長尾平分岐まで戻って来ます。この道は涼しく歩ける道でした。この頃は、犬連れ散歩なども流行っているようですね。

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脱線が長くなりましたが、木瓜爺が涼む場所に参りましょう。「夏の御岳山」のもう一つの楽しみが、「レンゲショウマ」の花なのです。八月のはじめから咲き始め、下旬まで続きます。旧盆頃は最盛期でしょう。 今年、木瓜爺は8/5に訪れましたが「咲き始め」でした。まだ蕾ばかりです。

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「レンゲショウマ」には「白」と「黄」があるとか聞きますが、御岳のレンゲショウマは「薄紫白」という印象。ただ、コントラストの強いコンデジで写すと、真っ白になってしまいます。

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写真を写しに来られる方は、流石にデジ1眼、三脚装備で来ておられます。まだ咲き始めで見物客は殆どいませんから、三脚を立てても実害は生じない状態でしたが、この日のカメラマンはマナーを心得た方々で、三脚は控えめに、しかも写したい人が来ると場所を譲るなどの心遣いをしていました。木瓜爺はこの日は、キャノンG9というコンデジ1台・・・鏡平から槍ヶ岳を写した時の相棒です・・・花はあまり得意でないカメラですので、少し仕込んでやろうという親心(?)。

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これが、蕾が沢山写っていますね。こんな状況でした。レンゲショウマが群生しているのは、御岳登山鉄道(ケーブルカー)の「御岳山駅」から「大塚山」の方に行く道の左側、旧名「浅間山」、現在名「冨士峰園地」の北斜面です。御岳神社に行く人は通りませんので、観光用に御岳神社参道の一部にほんのちょっと植えていますので、明日にでも紹介します。

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G9君、だいぶ分かって来たようで、ちゃんと色は写るようになりました。じゃあ、一休みしようか・・・

冨士峰園地に楽して入るのは、ゲーブルを降りた後、「リフト」に乗って「展望食堂」の所まで行ってしまうのです。そこからは、下り道で「レンゲショウマ」を見る形になります。その展望食堂が、旧浅間山の山頂部の高さになりますが、そこに、木瓜爺の休息所に相当する「産安社」が有ります。

m86-01-11 G_8296 産安社

この神社手前の園地にはベンチがあります。屋根がないので、夏場はちょっとおすすめしかねますが、冬場や、春の「蝋梅」「カタクリの花」などを撮しに来たときは、ここで日向ぼっこです。

さて、寺社回りブログらしく、武蔵御嶽神社摂社 「産安神社」を紹介しましょう。まず、「摂社」という言葉から解説します。「末社」「摂社」は同じように「本社」に付属する神社なのですが、格の違いがあるようです。簡単にいうと、本社-摂社-末社という順位。これは、戦前の「官幣社」などで適用されていた順位です。伊勢神宮では、ちょっと変わった定義がありました。摂社は「延喜式神名帳」(927年)、末社は「延暦儀式帳」(804年)に記載されている神社。だと言うのです。ここは、特別なケースでしょう。一般には、本社祭神の妃神、御子神、荒魂、それに地主神など、本社祭神との関係が深い神を祀ったのが摂社、その他が末社とされているようです。とは言っても、俗なる人間がやることですから、営利的(?)ランク付けもあるでしょう。

さてこの「産安社」。鎮座したのは、文治年間(1185-1189)、源頼朝の創立と伝えられ、祭神は、「木花咲耶比売命(このはなさくやひめのみこと)」「磐長比売命(いわながひめのみこと)」「息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)」。

先ほど、この地の旧名を「浅間山」と書きましたね。ここは「冨士浅間神社」でもあったのです。浅間神社は「木花咲耶姫命」ですね。漢字の違いはありますが、同一神です。この「木花咲耶姫命」はどなたの妃神かご存じですか? 日本神話の世界では、こういう話が書かれています。ちょっと長いけどご勘弁を。

「邇邇芸命(ににぎのみこと)」が「高天原」から「豊葦原の瑞穂の国」に下られた後の事でしょう。ある日、笠沙の岬というところで、見目すがすがしい少女に出合い、命は思わずナンパ(?)します。名を訪ねると「私は大山祇神の娘で木花佐久夜姫です。」邇邇芸命がプロポーズすると、「私は何ともお返事を申しかねます。どうか父、大山祇神にお申し出ください。」・・それで、邇邇芸命は使いを立てて、大山祇神に姫を頂きたいと申し入れます。大山祇神はたいそう喜んで、沢山の贈り物と木花咲耶姫命に姉の「石長(いわなが)姫」も付き添わせて、嫁入させます。めでたく二人は夫婦のちぎりを結んだのですが・・・ここで邇邇芸命は、付き添いの姉「石長姫」を返してしまうのです。というのは、木花咲耶姫命と違って、「石長姫」は岩のようにごつごつとみにくいブスなのです。

返された大山祇神から返事がありました。「私が木花咲耶姫に、わざわざ石長姫をそえて差し上げたににはわけが有りました。天から下られた命のお命が石のように永久にお続きになるように、木花咲耶姫は御代が木の花が咲きさかるように、との祈りをこめて二人そろえて差し上げました。高天原では命は永遠に続いています。それと同様に石長姫をおそばにおかれれば命(みこと)のお命(いのち)は、永遠に続くはずでしたが、石長姫をお返しになった今となっては、ご寿命は限られてしまいます。・・・」

さて、お気付きでしょうか? 神話に出てきた「石長姫」こそ、この産安社の第二の祭神、「磐長比売命(いわながひめのみこと)」なのです。なお、石長姫は後に、素戔嗚尊の子供、なんと言ったかな? 「八島上奴美神」だったか?(間違っているかもしれません)、に嫁ぎますのでご安心ください。

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これは、産安社の祭日写真です。普段は無人です。

さて、三番目の祭神、「息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)」は、「神功皇后」とされている神様です。言い換えると、応神天皇の母君。つまり、八幡様のお母さんですなあ・・m86-01-02 G_8297

女神三柱のこの神社、「縁結び」「子宝」「安産」の祈願、及び「長寿」の神です。長寿は「石長姫神」の担当でしょうね。今となっては、この部分だけの祈願になりそうですが、孫が出来そうだという時期には、何度も足を運んで来ました。そう言う意味でも、ここは木瓜爺には思いで深い場所なのです。

この赤い社殿なのですが、かなり古いもののようですね。「産安社」のパンプレットによると、「切り妻、妻入の一間社で、もともと「大口真神社」として安政5年に創建されたものを、昭和17年に産安社本殿として移築しました」と書かれています。「大口真神社」というのは、御嶽神社本殿の真後ろ奥、多分、御岳山最高地点にある神社です。明日寄りましょう。ところで、この「産安神社」の名前、木瓜爺は長い間「産土(うぶすな)神社」だと思っていました。古いブログにそう書いていましたので、思い出した部分だけは修正しましたが、まだ見落としがあるかも知れません。

この神社、「子宝」用には、別の神様(?)が居られるのですよ・・一種の「性神」ですねえ。・・それを見ながら、東屋のほうに行きましょう。

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左は「安産杉」右は「子授け杉」。次は「夫婦杉」。

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子供達は関係ないよと別の道を下って行きました。m86-01-16 G_8304

東屋の脇に、「二本槍」だったかなあ?有りましたね。「二本檜」でした。かなりの大木になっています。

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このあたりは、木陰ができますので、夏でも涼しく過ごせる場所です。ただ、トイレが無いのです。トイレは、レンゲショウマ群生地の登り口のところにあっただけでしょう。m86-01-18 G_8311

一息入れて、さて、やっぱり、御嶽神社にお詣りして行きましょうか。

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2014/08/18: 武蔵御嶽神社周辺;木瓜爺撮歩86-01 レンゲショウマと摂社・産安(うぶやす)社  (No.2051) への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 2014/08/24 木瓜爺撮歩86 多摩川右岸・御岳山付近 の ご案内 | Choi-boke 爺ちゃん

  2. ピンバック: 2016/08/22: 武蔵御嶽山散歩;木瓜爺撮歩86-14 レンゲショウマ2016 (No.2784) | 木瓜爺ブログ

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