2014/09/19: 昔のカメラは面白い;AUTO GRAFLEX Jr (No.2082)

何だかんだで連続投稿1400日。これって珍しくない? そうでもない? 矢口真理は2008/11/14~2013/4/21の1620日連続投稿だった? へーっ、すごいなあ。あと220日、この記録を目標にしておきましょう。病気しないことと、Wordpressのキャパに入れられることですね。キャパは現在35%使用。大丈夫なようです。

さて、今日紹介するのは、木瓜爺が、はじめて真剣にシャッターを押したカメラです。終戦後のことです。小学校の6年生か、中学の1年生かの頃でした。親父と一緒に、国分寺の七重の塔跡の方に行って、夕日に照らされた馬のシルエットを写しました。その写真は・・・そうだ、中学生になってからです・・夏休みの宿題で、何か出さなくてはいけなくて、絵はうまく描けないし(伯母が日本画家でしたから、要求されるレベルが高いのです)、悩んでいたら、親父が写真でも写して見るか、と教えてくれたのでした。・・・写真は額に入れて学校に持って行き、戻ってからもしばらくは家に飾ってありました。

そのとき使用したのが「AUTO GRAFLEX 」という、米国製の一眼レフでした。このカメラ、親父がいつ入手したものか分からないのですが、大阪に住んでいた時に、暗室に置かれていたことを見た記憶があります。太平洋戦争の最中には、「敵製カメラ」ですから使えません。そんなことしたら「非国民!」ですから、ずーっとどこかに隠れていたようです。それはともかく、はじめて使ったのが、「6×9cmの一眼レフ」だったということに、自分でも驚いています。

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カメラのケースから、取り出した所です。正確に測るのを忘れてしまったのですが、一辺が15cm強の立方体だと思ってください。

そうそう、「スピグラ」ってカメラご存じですか? 日本で「スピグラ」が有名になったのは1947年、つまり戦後の事です。レンジファインダーのカメラで、4×5インチという大きな版。政府や報道機関で愛用されました。フォーカルプレーンという幕が走る構造のシャッターを搭載しています。通称スピグラ、「スピード・グラフレックス」というのが正式な名前。ご存じの方々には、これを振り回して、大臣の写真などを写すニュース映画などを見て、かっこいい! なんて思われた方も多いでしょう。TVじゃないです。まだ放映されていません。このスピグラと、わがAUTO GRAFLEX は、兄弟なのです。「スピグラ」にあこがれる人の横で、「俺なんかグラフレックス 使ったもん」なんてちょっと良い気分でしたよ。スピグラの1号機は、1912年、イーストマン・コダックの開発だそうですが、量産はGRAFLEX社に委託したのです。それ以前にGRAFLEX社が作っていたのが、一眼レフの方だったようです。

スピグラは4×5インチ、いかにも大きいので、1947年に、ミニスピグラという2×3インチ版のカメラが作られました。この2×3インチ(約5×7.5cm)・・これが6×9cmの元になったようなサイズ。話を戻して、Auto GRAFLEXを見ましょう。これは、感光材料を装着する部分です。メインは、「ガラス乾板」と呼ばれた「ガラスに感光材料を塗った板」でしたが、「フィルムを入れる箱」と交換出来ます。我が家の場合は、このフィルム用が親父の手作り(木製)でした。残念なことに、壊れてしまったようで、見あたりません。右の写真はこの「乾板用の箱」を取り外した所です。これを、交換するのですね。

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乾板は取り扱いが難しいし、重量が大きいので、次第に使われなくなり、「シートフィルム」に代わって行きます。なぜ、ロールフィルムに一本化しないのかというと、ロールの場合はカーリング(巻癖)で、部分的にピントが甘くなるという欠陥と、報道関係などは、全部写すのではなく、一枚写してすぐ現像に回すというスピードを要求されたからでしょう。・・・こう考えると、今のデジタルカメラが如何にスピーディか分かりますね。

さて、レンズを露出させましょう。前部のドア?を開けて、繰り出します。

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レンズの下の底に小さなポッチがあります。扉の閂(?)を開くようにしてから、このポッチをおすと、ポンと開いてくれます。上部も開いて、シェードを広げ、ファインダーを覗けるようにしました。銘板が現れました。カメラの名前が分かるかな?

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「AUTO GRAFLEX JR。」です。JR.はジュニア-でしたね。素性を調べます。1914~1925年まで製造された型だそうです。次の写真に出てくる部分の構造からは、後期に属するようです。この銘板、表が付いています。これ、シャッター速度の推定値なのです。フォーカルプレーンというシャッターは、前幕という部分と、後幕という部分の間に、光を通すスリットがあります。このカメラでは、幕の動く速度と、スリットの巾で、光量をコントロールし、等価的光量で、レンズシャッターの速度と合わせているようです。1/8とか3/8とか書かれているのが、多分スリットの巾でしょう。1,2・・・が幕速。実は、このカメラのシャッター幕、全体で1.5mほど有るらしいです。前幕・スリット・後幕とセットにし、4組全部一つのベルト状に作ってあるのですね。側面を見た所です。小さな丸窓が上と下にあります。上の方が、スgrf-7 F9539リット巾、下の方が幕速です。これをノブみたいなものを回して、あわせるのです。真ん中にあるレバーのような物は、シャッターのチャージで、今はOff状態。左に引っ張って垂直の位置でロックされONとなります。ボデイの向こう側にあるシャッターレバーを押すと、ガチャンと動いてOff状態に戻ります。同時にミラーを動かしています。OFF状態ではミラーが上がっています。ON状態で、見えるようにミラーが下がります。右の大きなノブは、レンズとつながっていて、ピント合わせの時に使います。レンズを動かすダイヤル・ノブです。

 

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シャッター側の写真がないなあ?? これですね。ボタンというより、レバーでしょ。先ほど「後期」だと書いたのは、発売直後のカメラの写真を見ると、シャッター・レバーの部分が違うのです。もっとごっつい形をしていました。それで、「後期」だろうと推定した次第です。

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レンズですか? このカメラは、レンズの付け替えが出来るのですが、我が家のは、テッサーが付いていました。f5.6 焦点距離が読み取れないのですが、多分105mm相当でしょう。 製造日が書かれていますね。Feb.24.1903 です。あれ?見直したら、パテントを取得した日らしい・・

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レンズは、交換用のレンズとして購入したものかも知れません。というのは、このカメラ、ウォーレンサックとかいうブランドのレンズを付けていることが多いらしいのです。絞りは付いています。レンズの外側のリングを回します。右の外側に絞りの目盛りがあります。文字らしき物が写っているでしょ。

実は、長い間このレンズ、カメラ本体を離れていました。親父が亡くなってから、テッサーが単体で淋しそうにしていたのに気付き、古巣に戻してやった次第。木瓜爺は不器用なのですが、親父は、自分で二眼レフを作っていました。二眼レフというのは、上下2箇のレンズを使います。フィルムに写す方のレンズは、シャッター付きでなければなりませんが、上のレンズはシャッターが付いていない方がよいわけでして、このテッサーはシャッターが付いていませんから、お呼びがかかったこともあります。ただ、撮影用のレンズと焦点距離が違いすぎて駄目。仕方がないので、どこかの子供が毀してしまったシャッター・絞りを取りはずしたレンズをジャンクボックスから取り出して使うことにしたようでした。苦心していましたが、最終的には二眼レフ制作は失敗に終わったようです。直接原因は、フィルムホルダー部分の遮光がうまく行かなかったようです。木製ですから、湿度で変形したりして、どこからか光がはいってしまったりするのです。板が乾燥知れしてヒビが入ってしまったなどと嘆いていることもありました。それにしても、親父は器用だったのですねえ。その遺伝子はどこに隠れているのだろう?

このAUTO GRAFLEX 、まだシャッターは動きます。フィルムbox(ロールホルダーといいます)の部分をジャンク屋で見付ければ、試写出来るかも知れませんね。ファインダーを覗きたい?

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あまり明るくないけれど、見えているでしょ。上下は代わっていませんが、左右は逆になるのだったかな。ハッセルブラッドがそうですから。

穴埋めの時に、ハッセルブラドの話もしろ? そうしましょう。

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