2014/10/17:八ヶ岳南麓散歩;木瓜爺撮歩89-01 小荒間古戦場 (No.2110)

木瓜爺の寺社巡り散歩もだいぶ続いていますが、最近高齢者のこの種の散歩は流行しはじめたようです。散歩の最中に、どうやって行く所を決めるのかと聞かれたことが有ります。木瓜爺は、印刷された地図がスタートになっていることが多いですね。例を挙げると、たまたま、東京都西多摩郡日の出町の日の出町役場で作った「HINODE」というパンフレットを頂いたのです。このパンフレットにあった「日の出町全図」には、35の卍と鳥居マークがありました。あるとき、御岳山から日の出山に縦走し、滝本川沿いに下って途中にあった「不動院」「熊野神社」にお詣りしたのですが、前述の地図を引っ張り出し塗りつぶしてみて、帰りのバスで通過した道すじに、「松澤寺」をはじめ沢山寺社が並ぶ事を認識しました。これが切っ掛けで、「日の出町」を歩きはじめたのです。地図にない寺社を見付けるのも楽しみの一つになっていますが、現在塗りつぶされていない場所は、「タルクボ林道にある鳥居マーク(神社名不明)」、梅ヶ谷峠から脇に入った「雲龍寺」、日の出団地の西側の山にある「八坂神社」、平井の山中にある「熊野神社」の四ヶ所となっています。31ヶ所は歩いたわけです。残っている所は、機会を見て・・ですね。

話題が変わりますが、JR東日本の「ジパング倶楽部」、随分利用したときもあるのですが、最近は「三割引」になる「乗車券購入証」を使う機会がありません。遠くまで出かけないのです。4000円近い会費が持ち出しになっています。少しは元をとらないと・・この制度、200km以上の乗車が必要なのですが、往復乗車券にすれば200kmを越すだろうと、中央線の小淵沢あたりまで往復することにしました。ただし、木瓜爺には、一ヶ月に使用して良い交通費の制限がありまして、特急券まで回りません。幸いに、中央線電車は小淵沢まで往復しています。所用時間を気にしなければ、実行可能という、みみっちい話ですが、若いときやった貧乏旅行の気分になって、若返ろうという「八ヶ岳南麓」の寺社散歩を思いついたのであります。

当初10/14出発の予定でしたが、台風が来ると言うことで、切符を1日ずらして、10/15乗車にしました。朝早くなので、当日券は切符売り場の窓口が開いていないので、前売りで購入しています。行いが悪かったらしく、14日は台風一過の好天気だったのに、15日は怪しげな天候になってしまいました。

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立川から甲府行きに乗り込んで一眠り。目がさめると、勝沼です。南の方は良い天気なのですが、山の方は雲が張り付いているようです。前途不安・・・

甲府で、松本行きに乗換ます。あとで気が付いたのですが高尾-松本という列車もあるのですね。電化された普通列車なのか・・・最近列車時刻表を買わないもので、全体が把握出来ていません。やっぱり、インターネットだけでは駄目らしい。

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南アルプスが見えています。雲は段々増えているようです。今日は、雨につかまるなあ・・この日、木瓜爺は、10kgの荷物に挑戦しています。もともと、体力のない木瓜爺ですが、老年登山を始めて、いろいろなことに気が付きました。

仕事でPCを入れたバッグを担いで日本のあちこちを旅した頃(60歳~70歳)は、12kgの荷重でした。この荷重ですと、平地は問題ないのですが、安土城に登ってぶっ倒れました。それから10年ですから、10kgというのは精一杯の荷重だと思うのです。10kgあれば、レインウエアは勿論持っています。雨につかまっても、人間のほうは大丈夫です。カメラのレインコートも勿論持っています。ただ、そういう状態になると、あちこち覗く部分が曇ったりして、写すと言う作業は苦労します。

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やがて、小淵沢に到着。1985年のTV番組で生まれた駅弁「元気甲斐」はまだ売っています。値段が少し高くなったのかな? 下三桁が240と読めました・・8%だとすると本体3000円? そんなはずないよな? 丸政のホームページには1500円と出ていたはず・・二人用か! 視界を横切った映像なので、確かなことではありません。小海線ホームに急いでいます。

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一駅だけの乗車ですが、「甲斐小泉」というところまで行きます。この小海線も何年ぶりになるのか・・・ 八ヶ岳周辺は車で来てしまうので、電車に乗るのは本当に久しぶりです。m86-01-3

小淵沢から甲斐小泉までは数分。でも、距離の割に長い感じだったのは、線路が大きく曲がっている所為でしょうか・・なんだか雲が増えてきたなあ・・

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m89-01-03 F7594甲斐小泉に到着。可愛らしい?駅でしょう・・駅前には、「平山郁夫シルクロード美術館」がどーんと坐っています。大きすぎて、カメラに入らない・・小中学生無料なのですが、一般は1200円。70歳以上は100円割引。高いとは思いませんが、あまり納得出来る料金バランスではありませんな。気が向いたら帰りに寄るか・・・でも、入口がどこだか分からなかった!

この甲斐小泉には、「三分一湧水」といいう見所があります。そこをめざしますが、美術館に来るバスなどが止められる駐車場の前に、古戦場がありました。そこを公園化しようとしているのか? 工事が始まっているように見えます。

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中央に東屋が造られていますね。

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この黒い石碑が「小荒間古戦場」の標識なのですが、説明板のほうが分かりやすいですね。

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このあたりの地名を『小荒間』というのは「小さな開墾地」という意味だそうです。村民は一生懸命開墾に励んでいたのでしょう。天文9年というと、まだ武田信虎の時代です。信虎が春信(後の信玄)によって、小田原に追放されたのが、天文10年です。村上義清は、天文5年に海野平のあたりから真田幸隆などを追い出し支配していますので、この辺りにもちょっかいを出す可能性はありますが、でも、開墾地を焼き払ってもあまり意味はないですね。むしろ、野盗的な集団が襲って、食料を調達したのでは? ただ、この付近から、戦の跡と思われる甲冑や人骨が発掘されたことがあるようです。

「天文9年(1540)2月18日、信濃の国より総勢三千五百余りの兵が小荒間に押し寄せてきました。武田信玄は即時出陣。小荒間古戦場跡は信玄が旗本を率いて夜合戦し、勝利を得た場所」 というのは眉唾です。出てくるなら信虎の軍、若しくは信虎の命を受けた誰かということです。もっとも、この頃に信虎は南(対北条)の方に出陣していて、20歳の春信が留守番していたのかもしれませんが・・なお、村上と武田が本格的に戦うのは、10年後、天文19年頃でしょう。武田に追われた村上が上杉に泣きつき、川中島の戦いの原因になって行くのです。・・・・(10/21追記:今回寄れなかった小荒間の「六所神社」のことを調べていて、関連しそうな記事を見付けました。ここには、「天文11(1543)年2月、海尼城主(注:海尻の間違いではないかと思います)小荒間を夜襲し、為に民屋とともに兵火により焼失。」と伝えられています。また、別件になりますが、天文9年1月に武田方の将、板倉信方が、海尻城の村上家臣「薬師寺右近」を攻めて開城させており、これを奪回しようと、村上義清が12月に逆襲し、半分陥落させたけれども、本丸までは取れずに撤退した、という記録があるようです。これらが、交錯して古戦場跡伝説を作り上げているのではないかと思われます。)

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倉掛石の奥の方に、小社を発見しました。行って見ましょう。

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脇に、何か書かれています。「六宮一御柱」? 何でしょう? 「御柱」というと、諏訪大社を思い出しますが・・・石のミイラ(?)が入っています。m-89-01-19 DSC_4450

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すっぽり白布にくるまれた石像。顔の部分しか見えません。千手観音かと思いましたが、どうも「将軍地蔵」的な感じですねえ・・神様系の石像でしょうか?

話を戻して、天文9年というと、信虎は、現在の須玉町あたりの「今井信元」を降伏させていますね。つまり、この辺りまでは勢力圏として確定しているとは云えなかった時代ですよ。諏訪の「諏訪氏」とは和睦交渉していたかな? つまりこの古戦場は、天文9年という時が正しいとすれば、信玄には関係ない群雄の小競り合い跡なのだ・・・と、木瓜爺は解釈します。もう少し時期が下がれば、村上-武田という組み合わせに無理が無くなるでしょうが・・・なお、村上義清は、信州人にとっては「最後まで信玄の侵略に抵抗した英雄」なのです。

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石仏の社から、元の道に戻ります。ここから三分一湧水に行く道は二つあるのですが・・

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