2014/12/23: 芝界隈;木瓜爺撮歩94-04 演暢山 成就院 正覚寺 (No.2177)

「明仁 兄さん、誕生日オメデトウございます」。今上天皇になんですか!なれなれしい!・・81才に成られたわけですが、苦々81で、きつい年かも知れません。お体には、十分ご留意の程を・・・

泉岳寺は、曹洞宗の寺院でしたが、その周辺は、浄土宗系が多いように感じました。芝の「増上寺」が浄土宗ですから、その勢力が大きかったのかも知れません。浄土宗というのはご存じの通り、「阿弥陀様」のお力を頼む「他力本願」ですから、施政者にとっては、ちょっと危険な部分もあります。「正覚寺」はその浄土宗寺院なのです。それはさておき、「高輪神社」から裏に入っていったのですが・・

m94-04-01 F1695 正覚寺

いきなり「あれれ?」です。ある筈の「山門」が消えています。工事車を入れる為に、shogakuji畳んでしまった? この位置に、右のような山門があった筈です。この寺も「猫のあしあと」の情報を拝借します。『正覺寺 高輪北町四十三番地
演暢山成就院と號し、元和五年金杉町に創建したが、正保四年此地に移つた。開山は僧心譽である。本尊を織姫の如来と稱し、中将法尼の遺物と傳へられる。西方六阿彌陀四番に當る。(「芝區誌」より)』だそうです。

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「鐘楼」の左側は墓所になっています。「六阿弥陀」という塔が立っていました。m94-04-03 F1699江戸六阿弥陀というのは、行基菩薩が一夜の内に一本の木から六体の阿弥陀仏を刻み上げた阿弥陀仏だといい、阿弥陀仏作成を依頼した長者が六ヶ所に寺を建立、六体の阿弥陀仏を一体ずつ安置したと言われています。そのときの寺には正覚寺は入っていませんから、この「六阿弥陀」を纏めて供養するというような事でしょうか? 「六阿弥陀詣り」というのは、江戸庶民の春・秋のリクリェーションの一つだったそうです。m94-04-04 F1701

こちらは、「め組辰五郎」の名前があります。町火消しの「め組」は、幕末になって有名になります。錦の御旗を立てた官軍が江戸に攻め下ってきたとき、勝海舟等の依頼を受けて、江戸の町が戦火に焼き尽くされないよう、必死になって働いていたのが、め組の新門辰五郎を先頭にした「町火消し」の面々だったのです。芝の増上寺にも、「め組」の石碑がありますね。多分、当時の働きに感謝した人々が建てたものでしょう。

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墓地に上がる石段の脇に、「古鐘」がおかれています。曰くがありそうですが、分かりませんでした。 本堂は、正面がよく分からないのですが・・

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この建物のようです。雨戸(?)が閉まっています。手前に観音様が立って居られました。

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墓地の下になる場所に、これは「阿弥陀様」でしょう。大きめの石仏です。

m94-04-08 F1707

江戸幕府は、文政年間に『新編御府内風土記』というのを作ろうとし、町方や寺方に提出させた報告書が残っていて「御府内寺社備考」と呼ばれていますが、そこに書かれていた「正覚寺縁起」は次のように記録されているそうです。

『京都知恩院末下高輪 演暢山成就院正覚寺、境内御年貢地六百七十九坪余内百九十八坪持添地門前町三拾坪 起立之儀者元和五年より正保三戌念迄二拾八年之間金杉町ニ起立同四亥年より下高輪村江引移申候。元禄五年甲五月御行事ニ付右跡地ニ被仰付同九日寺社御奉行本田紀伊守様、戸田能登守様松浦壱岐守様御三人御対座与被仰付候。
開山法蓮社心誉上人源霊寛永廿未念十二月十八日寂
本堂、七間四方。
本尊阿弥陀如来木立像、長二尺九寸。右本尊来迎雲座織姫之如来ト号。
脇立観世音菩薩勢至菩薩木立像、長一尺九寸。織姫之如来縁起(省略)
阿弥陀如来木立像、長二尺五寸運慶作、南方四番之札所。
帝王尊牌。将軍尊牌。善導大師木立像、長一尺六寸。円光大師同前。毘沙門天記立像、長二尺厨子入。
喚鐘、長一尺一寸差渡シ八寸五分。銘文無之左之通記有之候。
武州荏原郡高輪演暢山正覚寺第十一世大蓮社寶誉賢阿了海代。
安永五丙念正月廿八日
納施主三十間堀五丁目多賀井清左衛門、江戸神田西村和泉守作。
雲板、竪一尺五寸横八寸六分。
寛保二戌正月演暢山正覚寺鑑誉在天代ト有記。
鐘楼、九尺四方。右本文政九戌年二月風烈し為倒壊し候ニ付吋取申候。
洪鐘長三尺二寸差渡し二尺。銘無之左之通記有之。
第五世称蓮社行誉上人
此時放映第七龍集庚寅秋閏八月廿五日。
施主戌塚仙閑、同与四郎、同妻於増、同平吉。
武江神田住鋳物師粉河丹後大禄作。
鎮守社、間口語釈奥行一間。
稲荷大明神、秋葉権現合殿。』(御府内寺社備考より)

面白いですね。ゆっくり読んで楽しんで下さい。分からなくてもいいんです。適当に想像することで、頭の中がリフレッシュされますから。

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