2015/06/16: 青梅小曽木;木瓜爺撮歩61-28 萬貴山 常福寺 (No.2351)

m61-28-01 F8436小曽木街道を北東に進行中・・黒沢川の支流が道路の下をくぐって行きました。「新編武蔵風土記稿」によると、この富岡は、「富岡村」となっていて、岩藏のある「南小曽木村」とは別の村になっています。富岡の真ん中あたりで、黒沢川も街道をくぐります。その橋は「中央橋」でした。もっと先の事です。岩藏と中央橋の真ん中あたりに「常福寺」という寺があります。

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ちょっと変わった材木屋(?)がありました。「彩の榊」・・神事用の「榊」ですから、「生け花屋」と云うべきなのでしょうかね。「国産の榊を生産流通する東京都青梅市の農業生産法人」なのだそうです。全国規模の展開をされているそうです。まだ30代前半のお若い社長さんでした。m61-28-03 F8439

 

 

 

バス停「常福寺入口」に着きました。ここから左に入って行きます。入口は・・石柱があるはず・・これですね。この足元に、もう一つ「石碑」を見つけて下さm61-28-04 F8440m61-28-05 F8441い。これが、大事な情報なのです。ちょっと読みにくいですね。「旧蹟 比丘尼塚」と彫られています。この「比丘尼塚」は、今は「夢殿霊園」と名付けられた墓地の中に含まれて居るようです。この「常福寺」は「萬貴姫」という方が開基された「尼寺」だったとのこと。それで、「萬貴山常福寺」なのですね。伝説の方を先に書きましょう。「青梅資料館」というサイトに紹介されていた、青梅の昔話です。『比丘尼塚: 小曽木の常福寺の裏山に古墳がある。これは比丘尼塚とよばれている。鎌倉時代の末ごろ、万貴姫(まきひめ)という人が侍女五人をつれて、ここに落ちのびてきた。姫は、ここに草庵をつくり尼となって世をしのんで暮らしていた。世の中は戦や飢饉が続き、人びとの暮らしは悲惨を窮(きわ)めていた。姫は自ら托鉢に出て、米や銭を集め飢えに苦しむ人びとに物相飯(もっそうめし、分け与える飯)を作って与えた。この辺りを木狐(もっそういり)という。やがて姫が亡くなると、侍女たちは山の上に姫を埋葬し、托鉢の帰りに塩船観音境内の土を鉢いっぱいずつ持ち帰り姫の墓の上に盛っていった。それが次第に塚となり、比丘尼塚と呼ばれるようになった。明治期に、小曽木村の人がこの塚を掘り起こしたところ、金銀作りの小刀一つ、鼈甲(べっこう)の櫛、笄(こうがい)、瓔珞(ようらく)、首飾りなどが出土した。現在、発掘場所には卵塔(らんとう)が建てられている。 』 鎌倉末期というと1330年頃でしょうね。後で出てくる開山の年度よりは、200年ほど前の話になっています。

なお、「新編武蔵風土記稿」では、『墳墓 塚 村の南にありて道の傍にあり 五六間四方 高三間松杉桧四五本有 土人呼比丘尼塚と云 来由詳ならず』。かなり大きな塚だったようですね。

m61-28-06 F8442 常福寺

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参道は突き当たりを左に曲がり、川に沿ってまた奥に伸びて行きます。長い道のり・・

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左にやっと山門が出て来ました。「萬貴山」の額が付いています。入って左側に六地蔵堂。

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m61-28-10 F8455「新編武蔵風土記稿」には『常福寺 除地三段六畝四歩 村の西の方にあり 新義真言宗 高麗郡下直竹村長光寺の末寺なり 萬貴山と号す 本堂五間半に七間半 南に向ふ 本尊は薬師にて長七寸許なる木の坐像を安す 開山は本山の五世大室良積 寛文九年七月■日寂す』 (■は読めなかった)

古い墓碑が集められています。

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第二の門がありました。住職さんでしょうか「油井正智」という表札がかかっています。入って左がお住まいのようです。正面に見えているのは「太子殿」という額が付いています。

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広い境内、右側に本堂のようです。

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現在は「曹洞宗」に変わっていますね。建立は大永七(1527)年としています。面白いのは、開山が二人あることです。「三翁守塔大和尚 天文十年(1541)没」と「大室良積大和尚 寛文九年(1669)没」。尼寺であったのが150年。「萬貴姫が1300年代の中頃に開基、150年ほど尼寺」で、「三翁守塔大和尚」が尼寺でない寺に中興という事でしょうか? いや中興が「大室良積大和尚」ですかねえ・・・

分かるように書かれた物はないのか?さっきの「青梅資料館」はどうだ? と、探していましたら、凄い物に出合いました。曹洞宗のお坊さんが書かれたブログのようですが、住職「油井正智」様のお姉さんであり、ここに住まわれていた「尼僧である霊能者 油井真砂さん」の事なのです。一部を転載させて頂きました。『女医であり、禅僧であり、大変な霊能者として有名だった油井真砂(ゆいまさご)さんは、昭和14年に弟の正智さんが常福寺のご住職になられてから昭和32年秋に日吉に移られるまで常福寺で過ごされました。・・・今 東光(こんとうこう)氏は『今昔物語入門』(光文社:昭和43年発行)の中で不思議な力を発揮される真砂さんのことを「現実にいる魔女 40p」として紹介されています。・・・油井真砂さんについては正智さんが書かれた『この人生』(油井正智著 萬貴山常福寺発行)に詳しく書いてあります。この本は絶版ですので現在手に入れることのできる本(2004年)では  『神霊界の真実』浅野妙恵 たま出版 の中で、「第三章 私の進路を決定づけた「霊能者」油井真砂先生のこと 114p」に正智さんの『この人生』の概略が載っています。ご興味のある方は参考になさってください。』 この「油井真砂」さんは、昭和34年に亡くなられていますが、伝説は未だにネット上で語られていますから、凄いですね。

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現実に戻って、本堂です。こちらは、「関東91薬師の第八番札所」「奥多摩新四国八十八霊場 第十五番」。巡礼者も訪れるお寺です。木瓜爺も巡礼者と間違えられて、声をかけて頂きました。

m61-28-15 F8463 太子殿

「太子殿」の由来は分かりません。「太子殿」というのは、「聖徳太子」を祀るお堂です。

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墓地の入口らしい場所に、お堂と鳥居が見えました。お堂の方は、霊場の石仏だと思いますが、鳥居は守護神社でしょうか?

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こちらは、おなじみの二尊、このところ、昼食のお相手をして頂くことが多いのですm61-28-17 F8473が、先ほど石倉院で済ませましたので、お参りだけです。鳥居をくぐって、神社の方に行きました。行き着いたのは、この石祠です。山ですから、山の神様かな? 石祠の神様が眺めておられる風景です。m61-28-20 F8475

 

 

 

 

 

「新編武蔵風土記稿」では、常福寺持ちとして「愛宕社」が書かれていますので、そういう系統かもしれませんね。「防火」の神様に守護してほしい場所です。境内には、観音様も多いです。どうも、「山内三十三観音」が作られているように思います。

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墓地や境内の観音様を見て歩きたい気がしたのですが、時間の関係もあり、入口に戻る事にしました。途中で、左手の山に鐘楼を見つけたのです。

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どう行くのだろう?と迷っていると、野良仕事のような姿のご老人が、声をかけて下さいました。巡礼者と思われたようです。いやあ、今日は小曽木街道ぞいに写真を写して歩いているのですと言訳? 鐘楼に行く道を教わりました。

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この鐘楼、床に穴があるのです。共鳴の関係なのか、鐘が落ちても中で生き残れるようになっているのか?

そして、鐘楼の横の観音様。第一番となっています。やはり山内三十三観音のようです。m61-28-24 F8502

 

 

 

 

 

 

ここは日を改めて、ゆっくりお参りしたい場所ですね。江戸期の新義真言宗時代の名残もきっとどこかにあるでしょう。

撮歩の続きは・・・次は「愛宕神社」です、この常福寺が別當寺になっていました。

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2015/06/16: 青梅小曽木;木瓜爺撮歩61-28 萬貴山 常福寺 (No.2351) への2件のフィードバック

  1. 山崎 より:

    岩蔵温泉をネットで見てたら、木瓜爺さんのブログに突当りNO2342から2351迄読み、ブログは神社、寺の写真を撮り、名前を書けば好いかと思っていたが、とんでもないプラスアロファを調べて追加、俺には出来ないよ。さすがムラさん   月末兄弟で司翠館に泊まり行くことにした。 

    • bokejii より:

      山崎様 お読み頂いてありがとうございました。疲れたでしょう? もう少し軽く書きたいのですが、そういうレベルは沢山ありますので、ちょっと重くなっても、独自性を出して行きたいと思っています。寺社散歩ブログで、移動の途中のあれやこれやを写して喜んでいるのは、木瓜爺ブログの特色かもしれません。 それと、この「木瓜爺ブログ」No.1699から始まっていますが、お休みした日がないのが自慢(?)。 健康でいられたことに感謝しています。これからも、時々、覗いてください。

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