満蔵寺から北へ向かいます。畑や住宅の間を抜けて行きます。あれは、日和田山でしょうか?
諏訪神社があった元の道へ・・・出て来ました。
このあたりから、高麗のもう一つの名所「巾着田」観光の方を狙った看板が目に付きはじめます。
「巾着田」のことは、何度も書いていますのでここでは省略。有名になったのは、「彼岸花(曼珠沙華)」の保護・育成をして、素晴らしい自然公園を作ってからです。シーズンには、かなりの人出で賑わいますが、大規模なお店があるわけではなく、10年位前までは、昼飯を食べる店を探すのに苦労しました。最近は、少しましになったようです。
この巾着田は、歩いている左側にあります。川が造った「巾着」形の平地です。くびれた川の上流側と下流側、2回橋を渡ります。
赤い橋が見えて来ました。あれが下流側の「天神橋」です。あれ? 橋の向こうに「お城」みたいなものが出来て居ます。何だったっけ?
天神橋には、河川工事の看板が出ていました。今の所、重機は見えませんが、12月になると、追い込み工事になるのでしょうか? 川原に砂利を積んでいるのかなあ? 多摩川で「カワセミ」の巣を埋めてしまった(?)工事とよく似た様相を呈しています。この「高麗川」もカワセミが住んでいる場所で、巾着田の周辺に何組ものカワセミ一家がいた時代もあったのですが、最近はどうなのでしょうね。人間が川をいじる度に、消えて行きます。
橋をわたってお城みたいなところに差し掛かりました。画像圧縮しすぎて、字が読めませんね。ちゃんと写っているのですよ。同じ原図から切り出します。
「古民家」の展示場です。パネル展もやっているようですが、ここで引っかかるのは、ちょっと時間が心配なので、先を急ぎます。
「高麗本郷」に入って来たのですが、ここには、「日和田山」もあります。
25- 珍蝶と珍社に出逢う:木瓜爺撮歩18-6 九万八千神社 (No.1723) で書きました「九万八千神社」もあります。この神社は、「新編武蔵風土記稿」に記述されていました。『九万八千社 高麗本郷の鎮守なり 例祭九月廿九日 梅原村の里正三郎兵衛か持なり 此の三郎兵衛はもと当所の民なりしとか 高麗町を移せしとき彼村に移住すと云』
この「高麗町」というのは、正保(1644-1648年)頃のこのあたりの町名だったのですが、後に、高麗町を四分割したようです。
高麗本郷の現存する古寺の一つ「長寿寺」が見えました。
『長壽寺 萬福山と号す 新義真言宗 新堀村聖天院末 慶安二年釈迦堂領三石の御朱印を賜ふ 本尊釈迦を安す 中興開山秀傳 元文元年十一月八日示寂』 このお寺は、Choi-Boke爺ちゃんのブログに書いておりました。
今日は、道を隔てて、遠くから「合掌一礼」です。
上流側の橋である「鹿台橋」を渡ります。左手は「台村」と呼ばれた場所。左に入ると、「円福寺」というお寺もあるのですが、そこもChoi-Boke爺ちゃんのブログに書かれています。あれは・・・9月24日:木瓜爺撮歩18-1 (巾着田彷徨)清珠山圓福寺
台村は後回しにして、今日は直進しております。
望遠レンズで覗くと、道はゆるくカーブしています。何だか門柱のような石柱が見えますね。やがて、墓地が見えて来ました。お堂もあるようです。地図をみると、「勝蔵寺」と書かれています。
「新編武蔵風土記稿」では、ここは何村になるのでしょうか? 現在の字は「久保」のようですが・・「久保村」を見てみます。有りました。
「真言宗智山派 塩鄕山 勝蔵寺」です。「新編武蔵風土記稿」では、『勝蔵寺 塩鄕山と号す 新義真言宗にて新堀村聖天院の末なり 慶安二年地蔵堂領四石の御朱印を賜ふ 法流開山隆貞 享保中示寂す 本尊不動を安す 地蔵堂 弥陀堂 勝蔵寺の持』
ここも、聖天院の末です。「法流開山」というのは、この新義真言宗にした時の開山という意味でしょうか? つまり、宗派を変えた人という意味ですね。「勝蔵寺」という名前から、「勝軍地蔵」でも祀ったのかと思いましたが、本尊は不動、改宗以前の本尊が地蔵堂の方に居られたのかも・・・
ここも現在無住のようです。石のお地蔵様が、墓地との境界部分に立って居られました。墓地には、大きな「宝塔」もあります。
この「久保村」には、「摩利支天社」があると「新編武蔵風土記稿」には記されています。高麗鄕絵地図を見ると、久保の十字路あたりに絵が描かれています。行って見よう・・と歩き出したのですが、これが見つからない・・・途中、人形店の工場があったのですが、このあたりで右に入って行く道(多分 旧道)を見つけなければならなかったのですが・・
木瓜爺は絵地図の道を、広い通りだと思い込んでいるものですから、どんどん通り過ぎてしまいました。久保の標識がついた十字路まで来て、はてな? 何も無いぞ? 「高麗橋」の方に行ってみたのですが、空き地が出来て居るので、神社をつぶしてしまったのかなあ? 又戻って来てきょろきょろ・・・すると、なにやら見えたような気がしました。
あの家の裏辺りに何かありそうだ・・・