2016/01/17: 江戸の古社:木瓜爺撮歩77-11 品川神社 (No.2567)

北品川の撮歩94-30に組み込まれる筈だった「品川神社」は、東京十社の一つだということで、撮歩77-11にすることにしました。ただし、この「品川神社」には、沢山の境内社があるのですが、その中の「浅間神社」と「阿那稲荷神社」は、境内社で片付けるのはもったいない豪華版なので、撮歩94-32,94-33と独立させる事にしました。実際に地図上でも独立した鳥居マークが描かれています。と、ブログ記述の方針が決まったところで、今日は「品川神社」の鳥居前から始めます。

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m77-11-05 G_9834大黑天早速ですが、昨日お見せした「東海七福神」の「大黒天」登場です。鳥居の横に立っておられます。ここだけ拝む年寄りは、階段を上がらなくても良いように出来て居ます。大きさは2m+台の高さでしょうか? かなり巨大です。「東海七福神」のすべてが巨像というわけではありません。「法禅寺」にも「一心寺」にもそんな物は目に付きませんでしたから。

だいたい七福神というのは、信心というよりどん欲な人間の遊びだとしか思えない木瓜爺です。 これはこれとして、品川神社のすごさをお目に掛けなければ・・次の写真、よく見てください。普通の神社とは、ちょっと違うものが見えます。

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KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA狛犬が鳥居の前にあるのは、谷保天満宮などと同じでよくある形です。鳥居を見てください。鳥居になにやら巻き付いています。龍がいるのです。此の鳥居の土台の所には、獅子がいます。鳥居そのものに「竜虎」がいるというのは、相当珍しいのではないかと思います。

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狛犬の方も写したはず・・・強面の獅子型です。メタボになっていませんね。足の部分がしまっています。

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石段は、かなり急勾配に見えたのですが、幅が丁度よいので、それ程苦しまずに登れました。一ブロック上がった所に、猿田彦神社があって、そこから左に登る道があるのですが、これは「撮歩94-32 浅間神社と冨士塚」の時に紹介しましょう。今日は無視して、先に進みます。

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また、狛犬がいました。今度はやや小形です。灯籠も何対かおかれています。

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三本目の鳥居。あ、此の鳥居の少し手前だったかな? 檻に入った狛犬がいたのですが・・・

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m77-11-12 G_9850囚われ狛犬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「角のある狛犬」ですが、焼き物のような感じです。この右手の方に境内社の「御嶽神社」がありましたので、後ほど紹介します。三の鳥居をくぐると、左側に「社務所」。

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右側には「神楽殿」です。いすれも、堂々としたものです。

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そして、正面。「品川神社」の社殿ですが、これ以上接近しての撮影ができません。前部は祈祷殿で、後部に神殿が納められた構造です。

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こちらの祭神は『主神 天比理乃咩命 配祀 素盞嗚尊、宇賀之売命』ということになっています。「天比理乃咩命」は源頼朝の勧請ですが、「天比理刀咩命」と書くこともあるようです。「あめのひりとめのみこと」と読むようです。この神様の素性は後ほど。「素戔嗚尊」は太田道灌が勧請した「牛頭天王」の変化、「宇賀之売命」は「宇迦之御魂神」と同じでしょう。稲の精霊神というか、お稲荷さんとして紛れ込んだのでしょう。

ここらで、神社の由緒を書きましょう。「品川区の文化財」説明を「猫の足あと」さんから拝借します。『社伝によれば、後鳥羽天皇の文治3年(1185)に源頼朝が安房国州崎明神を勧請した。元応(1319)当国の守護二階堂出羽入道道蘊が、当社の神威を感じて本社を新たに造立した。応永年中(1394)当郷の住人鈴木正清入道幸純が当社を深く崇敬して、永享4年(1429)社殿の造営を行った。長禄年中(1457)太田道灌が江戸城に入り、文明10年(1478)6月に、自ら牛頭天王を勧請して神事を怠慢なくつづけた。
後北条氏も崇敬し、数度にわたり修理を加えられた。天正18年(1590)8月1日徳川家康が江戸城に入り、翌19年11月品川大明神へ5石の朱印社領地を賜った。後に南貴船社(荏原神社)と朱印争いをおこし、2石5斗ずつに分けたのである。
寛永14年(1637)に東海寺建立のとき、当社地の内南の方が御用地となり、代替地1813坪を門前地として賜った。其の時、東海寺の鬼門にあたる為、同寺鎮守となり、以来本社以下神主宅まで幕府によって修造され幕末に至った。
現在元禄7年焼失の時、造営奉行戸田能登守忠直が、社伝等悉く造営した。社前に建てた制札が残されている。(「品川区の文化財」より) 』

源頼朝が勧請したという「安房国州崎明神」を説明しておきましょうかね。なぜ、頼朝がそれを勧請する気になったのか・・を、説明することにもなるでしょう。

安房国は千葉県ですね、州崎というのは現在の「館山市」です。ここに、「州崎神社」という神社があります。この州崎神社が、「安房国一之宮」とされた「州崎明神」なのです。この神社のHPが詳しく書かれていますので、それを紹介します。

『神武天皇の御代、安房忌部一族の祖天富命が勅命により四国の忌部族を率いて房総半島を開拓され、忌部族の総祖神天太玉命の后神天比理乃咩命を祀ったのが当社です。平安時代の延喜式神名帳に式内大社后神天比理刀咩命神社とあり、元の名を洲ノ神(すさきのかみ)と称されていました。

鎌倉時代の治承4年(1180)石橋山の合戦に敗れ房総半島に逃れてきた源頼朝公は、先ず当社に参詣し源氏の再興を祈願し、寿永元年(1182)には奉幣使を派遣し妻政子の安産を祈願して、広大な神殿を当社に寄進されました。以降関東武士の崇敬篤く、里見家七代義弘は社領五石を寄進。徳川幕府も朱印状で安堵しています。

室町時代には、江戸城を築いた太田道灌は、鎮守として当社の御分霊を奉斎したのが神田明神の摂社八雲神社の前身と伝えられており、東京湾をはさみ湾の西海岸に位置する品川、神奈川にも御分霊を奉斎藤する神社があります。』

最後の所が面白いですね。先ほど太田道灌が「牛頭天王」を勧請と書きましたが、州崎神社では、神田明神の摂社八雲神社も州崎明神だといっています。それなら、何も「牛頭天王」を勧請する必要がないわけでして、この辺は少々あやしい・・・州崎神社の祭神? 『主 神 天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと) 相殿神 天太玉命(あめのふとだまのみこと)、天富命(あめのとみのみこと)』です。素戔嗚尊はおられません。

さて、境内社の小物?の方を紹介しておきます。本殿の近くに「祖霊社」がありました。これは氏子さんの祖先を祀るような意味合いの神社です。

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後ほど紹介と書いた「御嶽神社」ですが、ここも面白かった場所。小ぶりな鳥居があります。

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m77-11-18 G_9852御嶽狛犬

m77-11-19 G_9851御嶽狛犬

小社なのですが、小形の狛犬が目を光らせています。此の狛犬、気に入りました。やんちゃな小形番犬です。「御嶽神社」ですが、「木曽御嶽」か「武蔵御嶽」かは分かりません。品川は、多摩川に近いので、「武蔵御嶽神社」の可能性の方が高いでしょう。社殿を覗くと分かるかもしれない、なんて考えていましたが・・・この小社、ガラスはガラスでも鏡が貼ってありました。覗くと、自分の目玉に睨まれます。これは叶わん!

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m77-11-21 G_9855脇に変な物がありました。「大江神社」という石碑なのです。「大江神社」というのは、大阪の天王寺だったか夕陽が丘だったかに有る神社です。どういういわれの石なのか分かりません。

「猫の足あと」さんは境内社として、『阿那稲荷社、御嶽神社、清滝弁財天社、浅間神社、猿田彦神社』と、書かれています。この中では「御嶽神社」だけを紹介しました。

「浅間神社」と「猿田彦神社」は、明日の撮歩94-32で、辨天様は、現在「阿那稲荷」の横にありますので、94-33で紹介しましょう。

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