2016/03/08:大井町散歩;木瓜爺撮歩94-66 海賞山 地蔵院 来福寺 (No.2618)

石段を上がって着いた所は、来福寺の駐車スペースのようでした。それで、一旦山門の方に回ります。

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「弘法大師」の石碑が立っていますので、「真言宗」と見当をつけました。「地蔵菩薩」の幟が立っています。「地蔵菩薩」を本尊とすることは、昨日の梶原稲荷で分かりましたね。神社のお参りは、出雲大社のような特別なものを除けば、だいたい二礼二拍一礼の形式を覚えておけば間に合いますが、仏様の方は、いろいろあるので、全部正確に拝礼することは難しいですね。禅宗系の場合は、「合掌一礼」という簡素な方式で失礼には成らないようですから有難いのです。浄土系は合掌して「南無阿弥陀仏」を唱えれば良いでしょう。同様に日蓮宗系は「南無妙法蓮華経」で良い筈。分かりにくいのは、真言宗、天台宗。真言宗の場合で、弘法大師が祀られていれば、「南無遍照金剛」で済むかも知れませんが、ここのように「地蔵菩薩」が本尊と分かっている場合は、やっぱり真言を唱えるのでしょうか? 幸いに、地蔵菩薩の御真言は、覚えているので木を強くしてお参り出来ます。簡易方式としては、本尊が分かっていれば「南無****」で行きましょう。「南無地蔵菩薩」とか「南無観世音菩薩」とか・・・
つまらぬ事を書いていると、お叱りを受けるかも知れませんが、時々お寺で神社式をやっている「お年寄り」を見かけるからなのです。80年間程も生きていて、神社と寺院の区別もつかないのかなあ?と、不思議に思うことがしばしば有ります。ただ、もともと神道に帰依しておられて、それで統一しているという方であれば、それはそれで立派なことだと思います。

m94-66-03 F2641来福寺

 

山門をくぐると、正面が本堂、左手前にベンチが見えますが、其の後ろにいろいろ有るようです。右の方にあるのは、「寺務所」でしょうね。写真には入っていないのですが、様に右に鳥居が見えます。それが「山王鳥居」のようです。「山王鳥居」というのは、普通の鳥居の上に山形がついている形です。でも、此のお寺に「山王様」がおられるとは聞いても見てもいません。順に訪ねましょう。まずはベンチの後ろから。

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「宝筺印塔」です。三回回って祈願と書かれていますが、あまり回る方はおられないようで、踏み跡が頼りないです。直ぐ裏に休憩所があるので、途中からそっちに行ってしm94-66-07 F2645m94-66-06 F2644まうのかも知れません。

右の写真は、塔の横に置かれて居る「青面金剛」の「庚申塔」です。下の方に「三猿」がおります。貞年2(1685)に造立された庚申塔だそうです。

m94-66-08 F2646本堂の手前に「弘法大師巡礼修業像」、この台の部分、「踏み砂」が埋められているそうです。つまり、この土壇のうえを歩くことで、八八箇所霊場にお参りした功徳があるということですね。

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しかし、各霊場で一握りずつの砂を頂いたら、大変な重量ですよ、よく持って帰れましたね。「宅配便」で発送したのかなあ? 無信心な木瓜爺は、妙なところで感心しています。

m94-66-10 F2648本堂の前には「地蔵堂」という石碑が立っていました。さて「新編武蔵風土記稿」を取り出しましょうか。来福寺の部分ですね。『大井村 来福寺 境内除地四段一畝十八歩 村の東北にあり 新義真言宗同郡馬込村八幡宮別當長遠寺の末なり 海賞山地蔵院と號す 正暦元年智瓣阿闍梨の草創と云 客殿七間に六間 本尊は弘法大師の彫刻にて延命経讀地蔵と云へり 寺傳によれは此寺は鎌倉権五郎景政の守佛なりしか 数傳の後梶原景季に傳はり 終に當寺へ納たりといへと證となすへきものもあらさればうけかひかたし  天神社 門を入って右の方小高き處にあり』地蔵の由来は、証拠不十分で請け合いかねると云っているようですね。濁りを打っていないので、少々判じ物めきますが・・・門を入って右手の神社は「天神社」だったようです。なお、「弘法大師作 地蔵菩薩」というのは、「新編武蔵風土記稿」では、「海晏寺」にもありました。

この「読経(きょうよみ)地蔵」という異名については、品川観光協会が「昔話」を紹介してくれていました。『しながわ昔話(来福寺の経読地蔵): 大井三ツ又から大井町駅に向かって進んでいくと、通りの左側にトタンで囲った小さな庚申堂(大井一町目)があります。これは、少し離れた大井六丁目にある来福寺のお堂です。鎌倉時代までさかのぼると、ここは「経塚」とも呼ばれていたそうです。源頼朝が、これまでに失った多くの兵士たちの霊をなぐさめるためにお経を書き写し、おさめた場所であることから、そのような名前がついたと伝えられています。経塚と呼ばれるようになってから数百年がたった室町時代、文亀元年(1501)のできごとです。このあたりを梅巌というお坊さんが通りかかると、近くからお経を読む声が聞こえてきました。「はて、人かげも見えないのに、いったいどうしたことだろう?」梅巌が声のするほうへ近づいてみると、聞こえてくるのは経塚の土の中からでした。おどろいた梅巌はていねいに土をほりおこしていきました。すると、一体の仏像があらわれ、お経も聞こえなくなりました。

土をはらって手にとってみたところ、それはたいへんりっぱなお地蔵様でした。「世の中にはこのように不思議なこともあるものだ。みごとな仏像がどうして土の中にうめられていたのだろう……?」。この像についてもっと知りたくなった梅巌は、いろいろと調べてみることにしました。そして、これは長い間、ゆくえがわからなくなっていた来福寺のご本尊「延命地蔵」だということがわかりました。

弘法大師が作ったとも伝えられている大切なご本尊が見つかったと、来福寺のお坊さんもとてもよろこび、梅巌に何度も「ありがとうございます」と言って、再び寺に置くことにしました。このことがあってからは、この像を「経読(きょうよみ)地蔵」とも呼ぶようになったということです。
広報しながわ 平成20年(2008)8月1日 第1679号 掲載』

先ほどの「宝筺印塔」と「庚申塔」は、今説明に出てきた「経塚」から移設したものらしく、同じ写真が掲載されていました。

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本堂前です。ガラス越しにご本尊が見えないでしょうか? とにかく「オンカカーカビサンマエーソワカ」で拝みます。m94-66-12 F2650

 

仏壇の中央に居られます。書き忘れました。現在の宗派は、「真言宗 智山派」だそうです。ここの住所は、「品川区東大井3-13-1」。最近はスマホを地図代わりにされる方も増えているようですので、住所も書いておきました。

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こちらの墓地にある文化財の説明です。「阿波藍商人」の墓標が35あると書かれています。元々は境内外にあった「地蔵堂墓域」にあったと書かれています・・ということは、本堂前にあった「地蔵堂」石碑は、そちらからの移設でしょうか?

「新編武蔵風土記稿」では、こんな記述が見られます。『地蔵堂 境内拝領地九百九十六坪 小名御林町にあり 昔は濱川町にありしか寛文五年ここへ移されしと云 三間四方の堂なり 来福寺の持ち』

m94-66-14 F2653歓喜天社

では、山王鳥居のある境内社に寄ります。新編武蔵風土記稿では「天神社」でしたが、少々雰囲気が違います。「猫の足あと」では「大師堂」と書かれていますが、これも絶対違うと思う木瓜爺です。根拠はありませんが、雰囲気とカンです。

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鳥居修復の奉納表示ですが、「矢向正楽寺」とは?横浜市鶴見区矢向にある、真言宗智山派のお寺ですね。  石段を上がります。木瓜爺のカンは、外れる方がおおいのですが・・・鉦が懸かっていますから、普通の神社ではありませんね。m94-66-17 F2656

 

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ありゃあ、「歓喜天」です。なるほど、天神社から、天神様が信仰したという「歓喜天」に変わったのです。神仏分離の時でしょうか? それ以前にこのあたりに「歓喜天」信仰が強くなった時期があったのでしょうか?

『聖天堂:山門を入った右側の小高い丘の上にあり、歓喜天(秘仏)が祀られている。山門とともに江戸時代の終わりごろに建てられたという古いもの。入口に朱塗りの山王鳥居、その右側に、文化元年(1804)に品川宿の大出氏が寄進した水盤がある。水盤の表には、歓喜天のシンボルである二股大根の絵が刻まれている。』 ブログを書くときに気が付いた品川観光協会の説明です。江戸の末期に変わったようですね。「猫」ちゃん、しっかりしとくれ! あてにしているのですから・・・この「水盤」は写していません。先に読んでいれば・・・「二股大根」写せたかも・・

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寺の縁起のダイジェストを「猫」さんから拝借して、顔を立てておきます。『来福寺は正暦元年(990)に智弁阿闍梨が創建したといい、文亀元年(1501)に納経塚から経読地蔵を安置し、これを本尊にしたといいます。』左の写真は山門に真っ直ぐ入って来る参道入口付近からのものです。入口にあった「しながわ百景」の看板です

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