2016/12/27: 入間市散歩;木瓜爺撮歩103-24 中野原稲荷神社 (No.2907)

「新編武蔵風土記稿」の「小谷田村」には、『稲荷社三宇 村内薬王寺東光寺の持なり』と記述されています。「東光寺」のほうは現存しており、12/04のブログで書いていますが、「薬王寺」については、それ以上の記述がないのです。ただし、「薬師寺」という記述がありますので、風土記稿の書き違いなのかも知れません。その薬師寺は、『薬師寺 新義真言宗村内東光寺門徒 養林山と号す 本尊薬師』でした。そしてこの薬師寺は、東光寺に併合されたようです。

書き違いではなく、「薬王寺」が存在したのならば、位置的には、昨日見た天理教分教会らしい場所が有力なのです。「中野原稲荷」の由来が説明板に書かれていm103-24-01 F6543れば、何か分かるかもしれません。木瓜爺は分教会から、坂を下って、圏央道に近い交差点に出て来ました。

そこで「中野原稲荷参道」の石碑を見つけました。左側の道が、木瓜爺が下って来た道ですから、右の広い道が参道なのでしょう。歩道の無い道ですが、車もそれぼど来ないようなので、また坂を登ります。暫く行くと、通りは左に曲り、稲荷へm103-24-02 F6544は直進の表示がありました。車が左右に止まっていると道が見えなくなります。標識を確かめて直進。車のところを通り過ぎると、鳥居が見えました。m103-24-03 F6547

 

 

 

m103-24-04 F6548中野原稲荷

石の鳥居の後ろには、奉納された赤い鳥居がぎっしりならび、信仰を集めた稲荷神社であることが分かります。奉納者の名前を見て行くと、高崎の方からの講も来ていました。m103-24-05 F6551

 

 

 

「由来書」がないかと、きょろきょろしながら、鳥居をくぐって行きます。m103-24-06 F6553

鳥居のトンネルが終わった所に、使い狐がダブルで立っていました。大きい方は新しく、小さい方は江戸期の物のようです。「親子の狐がある」などと、のんきな?観察のブロガーが多いのには感心します。顔つきが違って居るから、これは養子かな? 位のことは書いてほしい気分になります。なんて、段々小言幸兵衛になる木瓜爺です。

m103-24-09 F6557

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左の方に、「由来書」を見つけました。『祭神 倉稲魂命 素戔嗚尊 神大市姫』『詳らかではないが、聖武天皇の御代(725年頃)京都伏見稲荷神社から分霊された御神体を祭られたものと伝えられる』m103-24-08 F6564

 

おかしいです。この祭神は「伏見稲荷」と全く違っています。「倉稲魂命」は、お稲荷さんですが、伏見稲荷の場合は、「宇迦之御魂大神」という書き方をしています。伏見稲荷では、ほかに、猿田彦なども祀られていますが、スサノオは入っていません。「素戔嗚尊 神大市姫」というご夫婦・・「神大市姫」というのは「大山祇神」の娘で、スサノオの妃の一人(正妻を八重垣姫と考えて)です。この二人を祭るのは・・・「八坂神社」などの系統ではなかったか?・・全国の稲荷社で結構見られる現象ですが、民間信仰のなかで、稲荷社と午頭天王がくっついていったのでしょう。m103-24-07 F6556

 

ここまで来られたお礼を申しあげ、「明王寺」への道案内もお願いして・・・

右手の方に、建物が並んでいるので、ちょっと見に行きます。「参集殿」という額がかかっていました。氏子会館というところでしょうか。広場は結構大きいので、このあたりに別当寺「薬王寺」が存在したのかもしれません。m103-24-12 F6575 参集殿

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そちら側から、社殿を見ましたら、後部に末社があることが分かりました。いずれも、お稲荷さんのようです。m103-24-11 F6567m103-24-13 F6579

 

 

 

 

結局、別当寺についての情報は得られませんでした。境内には、「芭蕉の句碑」があるというので見に行きます。社殿に向かって左の奧のほうにありました。m103-24-14 F6569

 

m103-24-15 F6570明治期に、俳句の愛好者が奉納した句碑ということです。「はら中や 物にも津かず 鳴く雲雀」 「雲雀(ひばり)」が、「入間市の鳥」ですか・・のどかな風景が目に浮かびます。

いつか引用した「昔日の東金子村」の記事では、『中野原稲荷神社 無格社にして、元薬王寺に属せし小祠なりしが、二三十年來甚だ流行して、今は殊ど全盛也。明治二十七年今の社殿を立つ。境内廣濶、老杉神前に相並び、老櫻も交はる。華表甚だ多し。』と書かれています。

では、出発。例の墓地の脇の道から、下に下って見ます。

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